2004年度 会 長 所 信
社団法人日本青年会議所関東地区
山梨ブロック協議会
第33代会長 依 田 茂 己
今を見つめ確かなる地域を見出す時
道を切り拓き、自ら挑戦
みんなで支えあい行動しよう
春、その訪れはすべての生き物が新たなる芽を創造し新しい風を呼ぶ
夏、創造した芽を風を熱き思いで力強く育み大きな木へ
秋、大きな木から育んだ実を身体中に植え付けまた次への蓄えとする
冬、その蓄えのもと新たなる芽を創造し次なる新しい風を呼び込む
そんな循環のもと世の中は次へ次へと進化し続けている
人は、それを素直な心で循環しているでしょうか
今の私たちは何かを忘れていませんか
昔、子供のころ自分の中に自然と存在していたもの
それが基となり生き生きとみんな元気に
そして、みんなみんな素直に接して
21世紀も幕を開け早3年の年月が経過している。そんな時の経過の中、10年後20年後を見据えた行動をしなければならない大切な時空の中に、私たちは
置かれているのではないでしょうか。21世紀を迎えるにあたり、私たちは明るい希望に満ち溢れた社会へと、新たなる気持ちで臨んでいるはずである。しかし、3年経過した今でも日本の社会が大きな壁に突き当たっている状況で、なかなか突き破る事が出来ず混沌としているのではないでしょうか。経済状況不安定、教育問題、環境問題、地方分権を視野に置いた合併問題、地域らしさの欠如等、新たなるシステム、あるいは、住民一人ひとりの意識改革による転換を迫られているのは、衆知の通りです。JCにおいても、そんな状況の中、会員の減少、また、会員の考え方も様々変化する中で、JCの魅力と存在意義、そして自分自身を今一度確認し、新たな価値(ものさし)を見出し素直な心で行動していく事が大切だと考えます。
JCは何をすべきか。時代を捉えて
時代が変革期の道を進む中、「明るい豊かな社会」を創造する為には、一体何をしなくてはならないか。「明るい豊かな社会」は、漠然としていて、何を、あるいは何に的を絞って行動していいのか、不明確なのかもしれません。不明確だからといって、そのまま今までの流れに沿って進めれば、という事では進歩はありません。そんな不明確の状況におかれていても、抜け出せるキーを探り出す必要があります。わからないが当たり前ではなく、悲観しているばかりではなく、誰かが何とかしてくれるのではなく、一歩踏み出して抜け出る、その手がかりになるテーマをつかまないといけないのではないでしょうか。私は、ある機会の中で、地域づくりに必要とされる課題に直面いたしました。それは昨今頻繁にとりざたされているものです。それは、高齢者に関することであったり、教育であったり、環境であったり、合併であったりする課題です。この課題は、前から取り組まれているにもかかわらず、なかなか解決に至ってないのが現状ではないでしょうか。この課題に取り組む事によりその壁は乗り越えられ、JCの魅力と存在価値が明らかになっていく事と確信いたします。
教育(親が気づく)についての取り組み
親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる心の基となる大切なもの
ではないでしょうか。まずは、親が自らの親である祖父母を大切にする姿を見せる事により、その心は、知らず知らずに養われるでしょう。昔から子供は親の背中を見て育つといいます。しかし、現代社会においては、核家族化の弊害ともいえるのでしょうか、そういう場はなかなかありません。親がしっかりと背中を見せればいいのでしょうが、そうでない状況があるからこそ、心の痛くなるような、低年齢の子供達の犯罪が多発しているのではないでしょうか。大人達(親)は、思いやり(厳しさ・優しさ)に欠ける社会の在りようについて、子供達自身から問われている、という事を意識して考える必要があるのではないでしょうか。今後の教育課題を考えたとき、私たちには欠けている何かを持ち合わせているに違いない光齢者から学ぶべき点があることと考えます。そんな光齢者と親,子供とのふれあいから、大人達(親)が思いやりについての「気づき」を得られるのではないでしょうか。このような考えの基、「光齢者と親と子」をキーワードに行動していきます。
環境(廃棄物)における取り組み
大量生産、大量消費を基調とした社会経済は、ゴミの排出量の増大や、質の多様化などをもたらし、ゴミ処理費の増大、ダイオキシンの発生などいろんな問題が生じています。県内においてもその処理について議論がなされているところであります。資源循環型社会を目指し取り組みを進める中において、県内のゴミは県内で処理すると言う考えを早急に議論する必要があると考えます。明野村で行われている議論、その他4ブロックにおいても考えられている整備計画があります。消費社会から循環する社会へと少しずつではあるが、社会の意識が変わってきています。自然が美しいという事は、誰もがわかっていても、それを空気みたいに捉えているのではないでしょうか。そんな漠然としている状況の中に、私たちは置かれているのではないでしょうか。廃棄物の処理方法、経済コスト等情報を収集する中で現状を知り、自分自身のこととして捉えられるよう意識に気づきを与え、議論し、明らかにしていく中で、最も身近な深刻な問題として捉え、今後のあり方を考える事が必要と考えます。そのような考えの基、「現実を直視し、自ら対応を」をキーワードに行動していきます。
地域づくりにおける取り組み
日本の社会は大きな転換期を迎えております。戦後50年以上にわたり有効に機能してきたシステムが、官民問わず制度疲労を起こし、様々な弊害が出てきており、あらゆる分野にわたり既得権にとらわれない改革を進める時であります。そんな中、市町村合併は、真の分権時代にあわせ、避けて通れない課題であります。県内においても峡西6町村の合併により南アルプス市が2003年の4月に誕生しております。その他の地域においても合併の動きが急速に進んでおります。そんな中、合併しない市町村も現実に出てきております。それは、明確なビジョンを持ち合わせているまち、あるいは合併の流れから外れてしまったまち、などいろんな事柄によるものだと思います。各町とも、生きがい・働きがい・活力を満ち溢れんばかりに創造し、魅力ある地域にと考えている状況ではないでしょうか。また、これからの地域づくりに大きく作用するであろう地域ブランドの掘り起こしや経済特区も視野に入れる中、そんな市町村にもスポットを当て、新たなる地域づくり、「新山梨の創造」を考えていく事が必要と考えます。
12LOMのサポーターとしての取り組み
ブロック協議会の特性を生かすには、と考えた時、今まで述べた県レベルで物事が考えられる事と、12LOMが同じように取り組まなくてはならない事に対してのサポートがあると思います。入会間もないメンバーを対象にしたアカデミー研修が有効に機能する事は、2003年度のブロック協議会において確認されている事と思います。新入会員がJCについて知り、将来に向かっての意思を確かなものとすると共に、同世代のメンバーと刺激し合う事により新たなる発見とネットワークが構築でき、JCを今後担うべき人材育成に非常に意義深い事と考えます。また交流の場としてのブロック協議会。2004年度は関東地区内、水戸の地において全国会員大会が行われます。各LOM共通の事として、また同じ地区内ということで非常に身近に捉えられ12LOMが結束し応援することにより絆がより深められる事と考えます。
情報循環としての取り組み
日本JC及び地区協議会として事業計画、方針などを各LOMに伝達浸透させ、また一方では、各LOMの意見などを、日本JC、地区協議会へつなぐ役割があります。先にも述べましたが、2004年は13年ぶりに関東地区内水戸の地において、全国会員大会が開催されます。身近で行われる大会を肌で感じ、ブロックとしても支援していく必要があると考えます。
また、「山梨はひとつ」をさらに強固な絆へと進める為にも、情報の共有は必要な事です。情報伝達機能をリアルタイムに発揮し12LOMの絆あるいはブロックとLOMの関係をより良い関係に築き上げていくことが必要です。見えるブロック協議会へ進化していくためにも、12LOMの意見を吸上げ、議論してくい事が大切な事と考えます。
あなたにとって素晴らしい家族とはなんですか
あなたにとって素晴らしい会社とはなんですか
あなたにとって素晴らしい地域とはなんですか
そんな素晴らしい家族・会社・地域
すべては人が創り上げているのです
人は支えあいながら生きています
人は不完全だからその不完全を直したくてという思いは誰もがあるはず
心に余裕がなく自分のことで精一杯でも
自分の事だけでなく他の人のことも考え様ではありませんか
厳しい時代あるいは混沌としている時代だからこそ
私達青年がその素晴らしいに向かい
共に協力し合い素直な心で一歩を踏み出し行動しませんか
2004年度 社団法人日本青年会議所関東地区山梨ブロック協議会
基 本 計 画
基本理念
今を見つめ確かなる地域を見出す時
道を切り拓き、自ら挑戦
みんなで支えあい行動しよう
基本方針
1. 新たなる地域づくりを見出すまちづくりの推進
2. 教育・環境・合併についての取り組みの推進
3. 会員会議所会員の資質向上事業の推進
4. 会員会議所会員の親睦・交流の推進
5. 日本・地区・ブロック内会員会議所の連絡調整
6. 他団体とのネットワークの推進