理事長所信

2007年度 社団法人 山梨青年会議所

第35代理事長 佐藤正明

− 絆 きずな −
『人と人との出会いを大切に』

 今年度は社団法人山梨青年会議所が発足して35年目を迎えます。
35年前、山梨青年会議所は誕生し、そしてこれまでの間、卒業した先輩方や現役会員の人たちが「明るい豊かな社会」の実現を目指し、まちづくり、環境問題、青少年育成等の地域の活動、諸問題に取り組んで参りました。
そして、特にここ数年は青少年育成事業において、すばらしい成果をあげているのではないかと思います。子供の参加者も多く、また内容も充実した事業を展開し、子供たちの明るい笑顔をみるたびに事業の達成感を感じます。またまちづくり事業においても昨年度は大弛峠を自転車のヒルクライムコースとして全国発信するなど、2年前に合併した新たなエリアで事業を展開し、注目を集めました。旧山梨市・牧丘町・三富村が合併し、新山梨市が誕生したことにより、我々青年会議所の活動エリアはさらにひろがりを持ち始めました。山梨市には、豊かな自然や歴史ある文化遺産がまだまだ数多くあります。今後も行政・地域住民と協働しながら、明るい豊かなまちを目指して、地域の特色を生かしたまちづくり事業を展開していかなければならないと思います。

さてそんな中で現在、私たちが住んでいる山梨市及びその周辺地域において本当に「明るい豊かな社会」を実感できている人がどれだけいるでしょうか。おそらく多くの人が現在また将来に不安を抱えながら生活しているのではないかと思います。
増加する青少年犯罪、家庭崩壊、地域格差、少子化、年金、環境問題、今日本で起きている問題は数え上げればきりがありません。
また、青年会議所に目を向けてみても、会員の減少に伴う活動への負担の増加、予算の減少、さらには地方経済低迷の中で個々の仕事においても負担が増加するなど、我々は厳しい現実に直面しています。
しかし、こんな時だからこそ、もっと助け合い、協力し合っていく必要があるのではないかと思います。
いま、家族の絆、地域の絆が薄れていき人間関係が希薄な社会になりつつあります。
私が青年会議所に入会し、得た一番の財産は、自分と違う価値観や興味を持った多くの人と出会い、つながりを持てた事だと思っています。そして、さまざまな活動を通して、たくさんの仲間と汗を流し、助け合い、ひとつの目的を達成する喜びも青年会議所で学んだと感じています。
何かを成し遂げようとする時、最も大切なこと、それは人と人との係わり合いや心の絆、信頼関係ではないでしょうか。
人との出会いを大切にし、交流し、互いに理解を深め、共に目的を共有し活動することにより、強いつながり『絆』が生まれてきます。
最後になりますが、一人一人の会員が青年会議所の活動を通じて、たくさんの人と交流し、つながりを持ち、ひとりでも多くの仲間ができることを期待します。 
また私自身、会員の皆様の協力・支援のもと、山梨青年会議所理事長の大役を一年間、精一杯努めていきたいと思いますので宜しくお願いします。

【会員交流拡大委員会】
『交流』することは、大切なことだと思います。
『交流』することで『つながり』ができます。
『つながり』こそが、活動を成功させると思います。
たくさんの人に参加してもらい、また楽しめる会員交流事業を行なっていきます。

2年前、旧山梨市・牧丘町・三富村が合併し、新山梨市が誕生しましたが、現在、牧丘・三富地区の現役会員がいません。今年度はその地区の人たちも積極的に勧誘し、会員の拡大を図っていきます。

35周年「絆」実践委員会】
今年度は、山梨青年会議所発足35年目を迎えます。その35周年を祝う事業を行ないたいと思います。

【青少年委員会】
今年度は、スポーツを通した青少年事業を行ないます。
少子化、犯罪の低年齢化等、現在の子供たちを取り巻く環境は決して良好とは言えません。子供の体力低下、家外での活動の減少も相変わらず問題となっています。
スポーツを通して、子供たちの健全な育成を図るとともに、ただ楽しいだけではなく、厳しさや仲間意識も同時に育成していきます。

【まちづくり委員会
山梨市には山や緑にかこまれた豊かな自然や資源、果樹を中心とした農業、また歴史ある文化遺産があります。
これらの地域特性を生かした魅力あるまちづくりを推進していきます。

【総務室】
理事会をはじめとするLOMの運営を、会員とのコミュニケーションを図りながら、円滑に行なっていくと共に、山梨ブロック協議会や他の青年会議所とのパイプ役も積極的に行なっていきます。
また、昨年度に入会した会員、今年度に入会する会員を対象とした研修事業を行ないます。